あ行
■インバータ
直流または交流の電気を、任意の周波数と電圧の交流の電気に変換する回路や装置です。家電製品や産業機械でモーターの回転数を制御して省エネ・省電力化したり、PCなどの精密機器に高品質で安定した電力を供給したりするのに広く使われています。
インバータ方式交流電源か行
■可変抵抗器
手動操作などで抵抗値を変更できる抵抗器です。オーディオ機器の音量調整ツマミなどに使われ、つまみを回すなどして電流や電圧を調整します。構造は抵抗体の上を動く「摺動子(しゅうどうし)」で構成され、摺動子の位置によって抵抗値が変わります。
■計器用変成器
☆計器用変圧器
電力系統の高電圧を、計器や継電器が安全かつ正確に測定できる扱いやすい電圧(通常110V)に変換するための変圧器です。主な目的は、高電圧を直接扱うことによる計器の破損や人の感電事故を防ぐこと、そして配線を簡素化し、標準化された計器を使用可能にすることです。
標準用計器用変圧器 (木箱形、鉄ケース形) 校正用, 一般計測用計器用変圧器 (電力需給用)☆変流器
高電圧・大電流回路の電流を、そのまま測定できる安全で使いやすい小電流(一般的には5A以下)に変換する変成器のことです。これにより、電流計や保護継電器といった電気計器や保護装置が、大電流に直接触れることなく安全に電流を測定・監視できます。
標準用変流器 (木箱入) 校正用, 一般計測用変流器 (貫通穴タイプ) , 一般計測用変流器 (銅バー取付タイプ) , 一般計測用変流器 (電力需給用) ,■傾斜平板試験器
試験片を傾斜させて特性を評価することができる試験器。プラスチック材料の評価ができる耐トラッキング性試験器
■高圧電源装置
入力されたAC(交流)またはDC(直流)の電圧を、電力変換回路を用いて高電圧(一般的に数百Vから数万V、あるいはそれ以上)に変換する装置です。研究開発や産業用途の機器(X線装置、質量分析装置、電子顕微鏡など)で、強い電界の生成や電子の加速、耐圧試験などの目的で使用されます。高い安定性と低ノイズが求められ、用途に応じて卓上型、モジュール型、基板実装型など様々な形態があります。
交流電源装置
家庭のコンセントのような安定した交流電源を供給する装置で、商用電源から供給される電圧や周波数の変動、ノイズ、瞬停などの電源品質の悪さを改善したり、各国の電源仕様(電圧、周波数)を再現したりする役割を持ちます。主な種類には、電源の品質を安定させる「交流安定化電源」と、停電時に短時間だけ電力を供給する「無停電電源装置(UPS)」があります。
交流電源 CVFT-Dシリーズ, 交流電源 CVFT1-250HA, 周波数可変交流安定化電源 PH1-20*シリーズ ,■コンバータ
エネルギーや信号を他の形式に変換する装置のことです。英語の「convert(変換する)」に由来し、「変換するもの」という意味を持ちます。身近な例では、家庭用コンセントの交流(AC)をパソコンで使える直流(DC)に変換するAC/DCコンバータや、直流から所望の直流に変換するDC/DCコンバータがあります。
さ行
■始業点検治具
耐電圧試験器などの試験機器が正常に動作しているかを確認するための専用の器具です。試験機器の出力端子と治具の端子を接続し、試験を行うことで、設定した電流や電圧に達したときに遮断動作するかを確認し、機器の故障を早期に発見・防止します。
■絶縁破壊試験器
絶縁材料や電線などの絶縁性能を評価するために、材料が絶縁破壊を起こすまでの電圧値(絶縁破壊電圧)を測定する装置です。材料に印加する電圧を徐々に高くし、絶縁破壊が生じた時点の電圧をホールド表示する仕組みで、製品の安全性を確保し、電気機器の信頼性を高めるために用いられます。
耐電圧試験器(TWV-511)た行
■耐アーク試験装置
絶縁材料がアーク放電による劣化に対してどの程度耐久性があるかを評価するための試験装置です。この装置は、材料の表面で発生する高電圧・低電流のアーク放電に材料をさらし、熱や炭化による絶縁性能の低下が起こるまでの時間を測定することで、材料の耐アーク性を評価します。JISやASTMなどの規格に基づいて、電気製品の安全性を確認するために使用されます。
■耐電圧試験器
電気機器や部品の絶縁が規定の電圧に耐えられるかを確認し、使用者が感電したり、火災などの事故を起こすのを防ぐための安全試験に使用される装置です。試験対象の製品に高電圧を印加し、絶縁破壊が起きないかをチェックすることで、電気製品の安全性と品質を確保します。
耐電圧試験器(TWV-300) , 耐電圧試験器(TWV-551) , 耐電圧試験器(TWV-1051) ,■耐トラッキング試験装置
絶縁材料やプラスチック製品などが、ホコリや湿気によって絶縁破壊を引き起こす「トラッキング現象」を起こしにくい性質(耐トラッキング性)を持っているかを評価する装置です。この装置は、試験対象の材料に電圧を印加しながら電解液を滴下し、炭化導電路(トラック)が形成されるまでの電圧や時間を測定することで、製品の安全性や信頼性を確認します。
■直流電源装置
商用交流電源を直流に変換し、通信設備や非常用照明など、直流で動作する負荷へ安定した電力を供給する装置です。整流器で交流を直流に変換するほか、蓄電池を備え停電時にも電力供給を継続できるバックアップ機能も有します。停電時に人命に関わる非常用設備をバックアップする役割も担い、消防法で定期点検が義務付けられるなど、重要な役割を持つ電源設備です。
直流電源 CVDCシリーズ , 直流電源 CVCWシリーズ ,■電圧調整器
電源電圧が変動しても、接続された機器に供給する電圧を一定に保つための装置です。自動電圧調整器(AVR)や線路用自動電圧調整器(SVR)など、使用される場所や目的に応じてさまざまな種類があります。電圧変動による機器の故障を防ぎ、安定した動作を確保する役割を果たします。
な行
は行
■倍率器
電圧計の測定範囲を拡張するために直列に接続する外付け抵抗の事。例えば、もともと数 V しか測れない電圧計でも、倍率器(直列抵抗)を加えることで、数百 V(○○倍) まで拡張できる。
■負荷装置
電池や電源などから電力を引き出し、その性能を評価するために使用される測定器です。電源装置の出力に接続して模擬的な「負荷」を与えることで、さまざまな状況下での電源の動作特性を試験します。
抵抗負荷装置 (RR2-4K/RR2-6K),■分圧器
入力された電圧を所定の比率で分割し、元の電圧よりも小さい電圧を出力する電気回路または機器です。抵抗器やコンデンサなどのインピーダンス素子を直列に接続し、そのうちの一つまたは一部の両端から一定の割合の電圧を取り出すことで機能します。高電圧の測定や、特定の回路に必要な低電圧を生成するために使われます。
■分流器
電流計の測定範囲を広げるために、電流計と並列に接続される抵抗器です。電流計に直接流せない大きな電流の一部を分流させることで、電流計を保護し、より大きな電流の測定を可能にする役割があります。
■変圧器
発電された交流電気の電圧を上げたり下げたりする装置です。電磁誘導の原理を利用し、鉄心に巻かれた2つのコイルの巻き数の違いによって電圧を変換します。発電所から送られてくる高電圧の電気を家庭用や工場用など、各施設や機器の利用に適した電圧に調整して安全に送配電するために、広範囲にわたって使用されています。
ま行
や行
■誘導耐電圧試験器
変圧器などの絶縁強度を試験するための装置で、定格周波数よりも高い周波数の電圧を印加し、絶縁破壊が起きないかを確認します。被試験器(EUT)の絶縁性能を評価し、安全規格の適合性を判断する「耐電圧試験」の一種で、無負荷電流の過大化を防ぎ、巻線・層間・端子間など、縦方向の絶縁性能を評価することに特化しています。※『EUT』とは→「Equipment Under Test」の略であり、試験の対称となる機器のこと。
誘導耐電圧試験器 , 誘導耐電圧試験器(TS-EB0182)ら行
■リアクトル
電流の流れを妨げる(リアクタンス)作用を持つインダクタンスの一種で、電線をコイル状に巻いて作られます。電力系統やインバーターなどで、電流の急激な変化を抑制したり、電流を平滑化して脈動を抑えたり、高調波を抑制したりする役割があります。鉄心にコイルを巻いた鉄心形と、鉄心がない空芯形があります。
高周波リアクトル TSL2シリーズわ行