◆概要
プラスチックの表面付近でアーク放電が発生すると表層部分に導電路が形成され徐々に絶縁が劣化します。
このような状態をアーク劣化作用と言います。アーク劣化は絶縁性能の低下にとどまらず、燃焼から火災に進展する恐れがあり耐アーク性試験が重要視されております。
本装置は、アーク劣化作用に対する絶縁材料の評価をするもので、UL,ASTM,JEC,JISなどに規定される試験が行えます。

◆特徴
・スタートボタンを押すと、自動的に通電段階が切替わります。
・破壊電流比試験における低電圧試験を実行しやすいように、電圧計及び電圧モニタ回路が考慮されております。
・試験時の安全機能が考慮されております。
・UL746A,ASTM D495,JISK691,JEC149などの耐アーク性試験が可能です。

◆試験
耐アーク性試験は、サンプルの表面で放電させ短絡状態になった時を終点とします。
耐アーク性時間の測定、電圧・電流モニタ端子による広範囲なデータの収集が可能です。

◆付属品
・タングステン電極
・ゲージ一式
・供試台

図番 ・ 形名 TS-EC0090 ・ TSC-31
電源 AC100V 1.2kVA
周波数 50 又は60Hz 指定
発生電圧 AC15kV(開放電圧)
出力電流 10mA,20mA,30mA,40mA
自動段階切替 7段階 各 60 秒(調整可)
破壊試験時回路 10:1 逓降変圧器付
漏洩変圧器 短絡電流 60mA に調整
操作 自動・手動
二次電圧計 可動鉄片 1.5 級
一次側測定
二次換算表示
二次電流計 可動鉄片 40mA 及び 熱電計 10mA1.5 級
電極 タングステン製Φ2.4 刃先角 30°
電極配置 電極間 6.35mm 配置角 110°
電極押圧 50g
寸法 W600 × H1480 × D770
質量 165kg