1次・2次をY-Y結線とした場合、第3高調波電流を還流させるΔ結線のない回路となります。それにより鉄心内の磁束や誘導起電力が歪み、変圧器や接続機器が加熱され劣化や損傷・故障の原因となります。また電力系統へ第3高調波が流出することにより近隣の電気設備に悪影響が出るなどの問題が発生する事があります。このため、Y-Y結線は通常あまり使用されません。

対策としては用途に合わせてY-Δ or Δ-Δ or Δ-Y結線に変え、第3高調波による影響を少なくする方法が一般的です。位相検出用などYY結線の中性点を用いる用途の場合には、弊社ノウハウにより第3高調波による悪影響を抑えた設計を行う事も可能です。

Y-Y結線において2次側の相電圧が歪んだ例を示します。

            図1 回路図                        図2 波形
yy-1 yy-2