三相リアクトルにおいて,単相のみ通電した時と三相同時通電した時,
通電方法の違いにより
インダクタンスに違いがあるか確認した。
【測定方法】
・単相測定の接続:図1 ・三相測定の接続:図2
電力計にて電流・無効電力を測定しインダクタンスを算出する。
測定リアクトル:0.1mH 130A(写真1)
測定器:電力計 WT1600(YOKOGAWA)、LCRハイテスター 3522(HIOKI)
【測定結果】…(リアクトルの銘板表記:0.1mH)
周波数 (Hz ) |
電圧:V (V ) |
電流:I (A ) |
有効電力:P (W ) |
無効電力:Q (Var ) |
インダクタンス (μH) |
|
単相(図1) | 60 | 0.657 | 17.72 | 0.52 | 11.63 | 98.3 |
三相(図2) | 60 | 0.876 | 17.44 | 0.53 | 15.27 | 133.2 |
※インダクタンス値は次の計算式による L = Q / (ω*I2)
【結論】
三相通電での測定方法は単相通電での測定方法と比較してインダクタンス値が大きく
(およそ1.5倍弱)なることが示されている。
測定結果はインダクタンス値が1.36倍(=133.2/98.3)となり、三相リアクトルでは
測定方法による差があることが確認できた。