電気抵抗用銅マンガン線はJIS C2522:1999で規定されており、
(1)電気抵抗-温度特性は、適用温度範囲において次式となります。
  Rt=R23 {1+α23(t-23)+β(t-23)2}
 ここに、Rt:t℃における抵抗(Ω)
      R23:23℃における抵抗(Ω)
      α23:23℃における一次温度係数(×10-6/K)
      β:二次温度係数(×10-6/K2)
      23:抵抗測定の基準とする温度(℃)
      t:試験温度(℃)
(2)電気抵抗用銅マンガン線A級の温度係数は下記です。
  一次温度係数α23:-10~+20(×10-6/K)
  二次温度係数β:-1.0~0(×10-6/K2)


このことから、23℃における一次温度係数をαと置き代えた場合、
23℃における抵抗値を1とした時の抵抗値温度偏差を表すと次式となります。
  計算式:α(t-23)+β(t-23)2
この式を用いて、A級の温度係数の最小値/最大値を使って計算すると、
下記水色の部分が、温度による抵抗値の偏差範囲ということになります。