◆概要
 標準カタログには掲載しておりませんが、納入実績として下表に特殊な製品を紹介致します。
 これら、お客様の要望を聞きながら具現化する技術力が当社にはあります。

◆納入実績一覧表

製品名称 外観 用途事例 代表的な仕様
銅バー端子形
モールド変流器
(図番:CT-BC0519)
bg0519 半導体素子や
大電流入出力端子間の
配線途中に接続されます。

銅バーとの一体型で無駄な
取付スペースが必要ありません。

1.電気仕様

 定格負担:0.5VA
 1次電流:80A
 2次電流:0.2A
 比誤差:1%
2.外形寸法(単位mm)
 モールド部 40×40×45H
 ねじ端子含む
 銅バーサイズ:20W×3t、
 長さは200程度
クランプ式
変流器
cl 既設導体に後から

取付可能です。

1次導体に流れる電流を
利用して、2次側に電力得る
計測用の変流器としてでなく
変わった用途(融雪用)にも
使用されています。

1.電気仕様

 1次電流:200A程度
2.外形寸法(単位mm)
 幅120×長さ170×厚さ65

 (口出し部は含まず)
ブッシング用
CT
bct.jpg 高電圧の大型変圧器の

ケース内部の碍子に直接
取り付けられ、中心の穴に
碍子が入ります。

絶縁は碍子そのものとなり
変流器には高い絶縁性能は
必要なく、小型にできます。

BCTと一般的に呼ばれています。

1.電気仕様

 定格負担:15VA
 1次電流:150A
 2次電流:5A
 階級:3.0級
2.外形寸法(単位mm)
 外形430Φ×穴径150Φ×150H
 (ねじ部含まず)

◆乾式モールド高絶縁型直流CT

1.はじめに
直流電流を測定する手段としてシャント(分流器)があり、当社ではシャント(分流器)を標準品として
販売しています。一方、市販品を見ると、直流電流の測定手段として、ホール素子を用いた貫通型直流
センサーが多くのメーカーから販売されているのですが、これらの製品は外部直流電源が必要であり、
別途+15Vや8V等の電源を用意する必要があります。
今回ご紹介する直流CTは、高電圧直流回路(DC10kVまでの活線)に使用可能な高絶縁形直流CTです。
これも外部電源が必要ですが、商用電源で稼働できるので特別な電源を用意することはありません。

2.直流CTの動作原理
一般的なCT(変流器)は交流用で、直流を流すことはできない。※1
これは、磁界の変化がないので誘導起電力が生じない為である。
この直流CTは、外部の交流電源を利用し、直流電流を測定するCTとなっている。

 1)【第1図】動作原理図より (A)(B)2つの鉄心に1次側の直流用巻線「N1a」「N1b」を直列結線する。
 2)2次側の交流用巻線、巻線N2a、巻線N2bを逆極性にし結線する。
 3)磁化力H[A/m]はアンペアの周回路法則から[latex] \displaystyle H = \frac{NI}{\ell}[/latex] となる。  N=巻数 I=電流 ℓ=鉄心の平均長
 ℓ は鉄心の形が変わらないので一定とすれば、H=NIと単純に考える。
 今、2次側の交流電圧の変化を、N2・I2とすれば、均衡を保とうと1次側もN1・I1となる。
 1次側は直流なので、急峻な磁束変化(矩形波)で、鉄心は飽和し
 【第2図】電圧と磁束の変化 (C)の通り電流は矩形波になる。
 この波形を整流すれば、2次は直流電流が得られる。
 また、負荷抵抗を接続すれば1次電流を電圧に変換し計測できる。

 ※1:直流電流でもリップル測定等、磁束が鉄心飽和領域でなければ測定可能。
dcct_1
dcct_2
          【第1図】 動作原理回路図                 【第2図】 電圧と磁束の変化

◆製品仕様(代表値)

名称 乾式高絶縁型直流CT
図番 CT-BG0142
定格1次電流 DC1A
定格2次電流 DC50mA (1:20)
外部供給電源 AC100V 50/60Hz
耐熱クラス A
最高電圧 DC10kV
耐電圧 1)1次巻線と2次巻線間及び取付け金具=AC22kV/1分間、異常なき事
2)2次巻線と取付け金具=AC2kV/1分間、異常なき事
外形寸法 幅180×奥行145×高さ210 mm
質 量 約6.5kg

dcct_3
dcct_4
引用文献
 日立製作所 日立評論 金井好延氏 磁気飽和型直流変成器 (昭和27年)
 東京電機大学出版局 森本和三氏 PT・CT実務必携(昭和55年)